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ナリネ菌について

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ナリネ菌には沢山のエビデンスがあります。

そして「ノアの方舟の国」からきた耐酸性乳酸菌です。

  • 1953年に、アルメニア共和国の科学アカデミー微生物研究所のエルゼンキヤン博士( Levon A. Yerzinkyan)が、孫娘「ナリネ」の胎便から、特に耐酸性、抗菌力に優れた乳酸菌を発見し、Lactobacterium acidophilum(ラクトバチルス・アシドフィルス)Er-2strain 317/402と名付けた。これが「ナリネ菌」です。
  • 数年後、孫娘ナリネが、抗生物質が効かない重い腸炎に罹り命の危険が迫ったとき、エルゼンキヤン博士は主治医と相談の上、この乳酸菌を投与することを提案。ナリネ本人から分離された乳酸菌が有効に機能して、ナリネは見事に回復した。「ラクトバチルス・アシドフィルスEr-2strain 317/402」が、通称「ナリネ菌」と呼ばれているのは、この由縁からです。そして、ナリネ菌生みの親「ナリネ」さんは、今でもアルメニアで元気に暮らしています。

ナリネ菌は、学名「ラクトバチルス・アシドフィルス(Lactobacillus acidophilus) Er-2strain 317/402」として1964年に正式に登録されている(ソ連邦官庁No.163473 1964.04.07)。

エルゼンキヤン博士

エルゼンキヤン博士

ナリネ菌の数多くの利用方法

  • ナリネ菌は、発見以来、現在に至るまで、旧ソ連では健康維持はもとより、母乳の代用、子供用栄養食品として、また「天然の抗生物質」として、腸内感染症や腸内細菌叢異常をはじめ、数多くの疾患の予防や治療薬として広く使用されています。

  • 旧ソ連ではナリネ乳酸菌を、粉ミルクに混ぜて乳幼児の栄養補給に、またオリンピック選手の健康維持にも用いられ、既に60年近い使用実績がある。更にナリネ菌に関する臨床データや論文は200近くにも及んでいます。

  • ナリネ菌は、その安全性と高い機能性から、WHOやロシア科学アカデミー食品研究所において、優れた補助食品として推薦されています。
ナリネ菌

Lactobacillus acidophilus Er317/402

他の乳酸菌とナリネ菌の比較と特長

  • ナリネ菌は他の乳酸菌に比べて、耐酸性が強く、腸まで生きて届く特徴を持っています。

  • 腸内での定着力や増殖力が強く、抗菌力も顕著です。

  • インターフェロンの生産を高め、生体の免疫力を増強するという報告もあります。

  • その他に、「ナリネ菌」の顕著な成果として、1986年に起こったチェルノブイリ原発事故の被爆者への治療が挙げられる。事故直後、原発の処理に当たった作業員や周辺の子供たちに、甲状腺がんが多発。その被爆者に、ナリネ菌を投与したところ、腸内細菌叢の異常の改善と正常化が認められたとの報告があります。

  • アルメニアは、旧ソ連に属していたことから、ナリネ菌に関する研究や報告は、西側世界にはほとんど知られなかった。日本においては、1980年代後半から一部の機関で研究が始められ、今世紀に入ってから幾つかの分野で応用研究が行なわれた。しかし、海外での臨床研究に比べ、日本では十分な臨床研究が行なわれていないのが現状です。

ナリネ菌の五大効果

1.インターフェロンを生み出す能力

インターフェロンは本来人体が生み出すものです。しかし、食生活や環境の変化、ストレス、そして先天的、後天的にインターフェロンを生み出す能力が低い人が病気になったり、長寿をまっとうできない要素になります。

2.免疫力を高める

生体を防御する免疫力を高め、健康な心身を形成する。「免疫力」の差によって、こうも違います。

・病気に罹らない。

・寒さや暑さ、さらに紫外線、電磁波といった生活環境からの刺激に抵抗力ができる。

・蓄積される疲労などに打ち勝つ。

3.腸のバランスを整え、栄養を身体の隅々まで吸収させる

腸内には善玉菌や悪玉菌、そして日和見菌といった100種類・100兆個の腸内細菌が住みつき、人間社会同様の攻防が繰り返されています。しかし、化学物質や環境悪化やストレスなど現代社会に生きる私たちは常に腸内バランスが崩れ、悪玉菌に支配されている状態にあります。腸内バランスを整えて、健全な腸を回復することが大切です。

4.外部からのウイルスを撃退するなど感染症予防

エイズやインフルエンザなど21世紀は感染症が蔓延し、死者が激増すると言われています。そして特に弱者である子供や高齢者において顕著にあらわれると考えられます。ナリネ菌は感染症の予防にも大きな効果が期待できます。

5.副作用を抑えるだけでなく、クスリなどの効果を高める

クスリや抗生物質の副作用を抑え、逆に効果を高めるので、クスリと一緒に飲用すると効果的です。又。ナリネ菌は長期的に飲用しても、慢性化して効果が薄れることはありません。

耐酸性ナリネ菌の試験結果

酸に対する強さの比較

pH3の塩酸で実験したところ、ビフィズス菌、他のラクト菌と比較して、明らかにナリネ菌は強さを発揮しました。

  • 表は、国内で生産されているビフィズス菌、ラクト菌とアルメニア原産のナリネ菌を、pH3.0の塩酸浴液に浸し、15分ごとに採取して生菌数の変動を観察した結果です。
  • 時間経過とともに、生菌数は減少しますが、ナリネ菌は2時間後でも約10%以上の生存が確認されました。 一方、酸に強いと言われるラクト菌でも、1時間後にはほとんど生存しておらず、またビフィズス菌では30分後には完全に死滅する結果でした。
  • ほとんどの乳酸菌は、胃酸や胆汁酸に弱く、腸に届くまでに死滅してしまいますが、酸に強い「定着型活性乳酸菌」の特性を持つナリネ菌が、生きて腸まで到達することを示しています。
  • 更に、別の研究でも、ナリネ菌は腸内での定着性、適応性が高く、腸内に2週間生存していることが報告されています。

原材料製造メーカー「GP Trade社」について

1991年のアルメニアの独立に伴い、「ナリネ」の生産は、現在のVitaway社の前身であるVitamax-E社に譲渡。その後の沿革は以下の通り。
1995年:凍結乾燥技術によるナリネの粉末製法が確立。
1997年:Vitamax-E社設立。ナリネの生産を開始。
2006年:Vitaway社に社名変更。
2017年:ナリネ製品の販売拠点として、GP Trade社を設立。

出典:参照資料ほか:一部

  • Yerzinkyan L.A. (1953): Domestic strains of Lactobacterium acidophilum and some products of their activity, Problems Agricultural and Industrial Microbiology, Collection of Scientific Papers, Yerevan, N1(7), p.123-139.

  • Yerzinkyan L.A. (1961): Antibiotic properties of some lactic acid bacteria of the intestinal tract, problems Agricultural and Industrial Microbiology, Collection of Scientific Papers, Yerevan.

  • 喜多 正和: ナリネ菌によるインターフェロン誘発とインターフェロン産生能増強作用、基礎と臨床 21, 71-74, 1987.

  • Malikoyan S.A. et al.: Experimental study of efficiency of combined administration of Narine product and gentamycin in combined radiation-thermal injury. Materials of the V All-Union Symposium. September 28-29, 1988, Obninsk city, 1989.

  • Oganesyan N.M. et al.: Collection of the intestinal microflora in persons subject to small doses if ionizing radiation by means of lyophilizated drug Narine. Scientific-Research Institute of Medical Radiology, Ministry of Health, Armenia, 1991.

  • 湯川 進, 伊藤 秀一, 西出 巌他: 臨牀経験 慢性C型肝炎患者に対するナリネ菌(乳酸菌)およびキクラゲ抽出物配合食品の有効性, 臨牀と研究 82(4), 733-737, 2005-04.

  • 加藤 俊彦、アレクサンダー カイリス、宇野 潤、百瀬 弥寿徳: 乳酸桿菌 Lactobacillus acidophilus Er-2strain 317/402, 通称ナリネ菌の特徴とその生理機能. 応用薬理vol. 66, No. 3/4. July 2004.

  • Akopyan, G., Madoyan, R., Dilanyan, E., 金谷幸一, Lactobacillus acidophilus Er2 株317/402 “ナリネ株”の臨床使用における治療効果, Milk Science vol. 53, No. 2, 2004.

「ナリネ菌」の故郷アルメニアについて

ナリネ菌の故郷アルメニア

南コーカサス地方に位置し、黒海とカスピ海に挟まれ、北はジョージア、東はアゼルバイジャン、南はイラン、西はトルコに囲まれた内陸国である。1991年、ソビエト連邦から独立。アルメニアは、301年に世界で初めてキリスト教を国教としたことで有名。首都エレバンは、紀元前8世紀の城塞を残す世界最古の都市の一つである。面積は約3万平方kmで、国土の90%が標高1,000mから3,000mの高原にあり、そこに約300万人の人々が暮らしている。

ノアの方舟の国

国土の狭いアルメニアだが、古代歴史が詰まった神秘的な魅力を持つ国である。キリスト教の正典である旧約聖書『創世記』の大洪水にまつわる「ノアの方舟」が漂流の末辿り着いたのが、アルメニアの象徴アララト山(標高5165m)であると言い伝えられている。そのため、アルメニア人は自分たちをノアの直系の子孫と信じており、アララト山を民族の象徴として崇拝している。

高原の国

アルメニアは果物が豊富である。アンズ、ブドウ、桑の実や木イチゴ、柿、イチジク、サクランボなどが自然に生えている。散歩途中の人たちが、小さい果物を頬張る光景をよく見かける。自然の恵みも豊富であり、街の至るところに水飲み場があって、山の恵みである冷たい水を飲むことができる。